40年、見てきた高齢者の肺炎や症状

[1.高齢者の肺炎]

この40年間、私が見てきた肺炎の人の姿は、肺炎は死因別死亡率の3位ですが、

肺炎による死亡を年齢別にみると65歳以上の高齢者が94%を占めています。

したがって、肺炎による死亡は多くが高齢者に起こるといえます。

 

高齢者では、健康な若年者に比べて、身体的能力や知的な活動性が低下したり、

慢性の臓器不全を疾患として糖尿病、慢性呼吸器疾患、心不全、

肝不全、腎不全などをもっている割合が増えてきます。

すると、口腔内には通常存在する嫌気性菌に代わり、病原性の強い細菌が増えてきています。

この身体条件は高齢者になればなるほど多くなりますので、

高齢者の口のなかには病原性の強い細菌が存在する可能性が高くなるようです。

 

私たちが食べたり飲んだりすると、食べ物などは嚥下運動により胃にスムーズに運ばれ、

間違って気管に食べ物などが入ってしまうと咳によって外に排出されます。

このような肺を誤嚥から守る防御機能は加齢だけでは変化はしないです。

 

高齢者が夜間5時間寝た場合、その間に唾液は30~90cc分泌するとされています。

普通、唾液などの分泌物は無意識のうちに飲み込まれています。

しかし、脳梗塞など脳血管性障害がある人の場合、夜間就寝中に飲み込みが悪くなり、

少量の不顕性誤嚥が繰り返し起こります。

さらに、脳梗塞があると、寝ている間に咳きも起こりにくくなります。

 

肺炎は誰もがなりうる、比較的ありふれた病気のひとつで、

日本人の死亡原因の上位にあることから分かるように、

高齢者や免疫力の落ちた人にとっては致命的になる病気でもあり、

肺炎でどの程度の症状を呈するかは、

原因となる病原微生物の強さと感染者の抵抗力のバランスで決まります。

肺炎の死亡率は75歳を過ぎると急激に高くなります。

 

 

[2.肺炎の症状]

38度以上の高熱が5日以上続きます。

まず、「高熱」については子供から大人までに見られる症状です。

ただし、高齢者の肺炎の場合は熱が出ないことがあるので、注意が必要です。

 

熱は朝晩での変化は見られず、ずっと高い状態が続きます。

原因菌によりますが、細菌性の肺炎に感染すると40度以上の「高熱」から発症することもあります。

 

夜、寝ていられないほどの咳が続きます。

「咳」は非常に激しく、寝ていても起きてしまうほどの咳が出ます。

これも原因菌によって乾いた咳が出るのか、痰が絡む咳が出るのかが異なります。

咳止めの薬を服用しても、咳を完全に止めることはできないため、非常に辛い症状となります。

 

痰が透明ではなく細菌性の肺炎に感染すると黄色や緑色など色の付いた痰が出ることが多くなります。

色の付き具合や、粘度について確認し、医師に伝えると細菌性の肺炎か、

ウイルス性の肺炎かの判断材料となります。

 

肺炎は、細菌やウィルスなどの病気を引き落とす微生物が肺に入って、

感染・炎症を起こしている状態のことを言います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

コメント

お名前 *

ウェブサイトURL