肺炎が起こる仕組みとその症状

●肺炎になる仕組みとは?

感染性肺炎は、病原体の侵入によって肺の血管が広がり、

白血球や赤血球などを含む浸出液が肺胞(酸素と二酸化炭素の交換を行う場)や末梢気管支を満たします。

この結果、肺胞内に空気が入ることができず、無気肺という状態を引き起こします。

 

原因菌の種類によっては、このときに菌血症(血液内に細菌が存在する状態)や胸膜炎などの病気を併発します。

菌血症により腎臓や脳に腫瘍ができてしまうこともあります。

白血球などが原因菌や死滅した細菌を除去することによって炎症が落ち着き、

肺胞が空気を取り込めるようになると、症状は回復に向かいます。

 

 

●肺炎の症状

数日間の風邪のような症状の後に、悪寒や戦慄をともなって発熱します。

高齢者では必ずしも高熱をともなわないので、重症化を見逃しやすいです。

子どもでは、麻しんや水痘が先行してから肺炎になることが多いです。

 

高熱が出ないときもありますが、多くの場合は38~39℃の発熱が数日間みられます。

また、炎症が胸膜(肺や胸の内側を覆っている膜)や横隔膜(胸と腹を分けている筋肉)に及び、

痛覚を刺激するために胸部の痛みが生じます。

 

お腹の上の方の痛みをともなう場合もあります。

深呼吸や咳、体を動かした時に胸と背中の痛みを生じるため、痰を出すことが難しくなります。

さらに、肺胞や気管支に溜まった浸出液を体の外に出すため、咳の回数が増えます。

 

咳によって胸の痛みをともなうので、痛みが強くなれば呼吸困難を引き起こす恐れもあります。

呼吸困難の程度は病気の程度に比例します。

呼吸数の増加も成人の場合は30回/分以上にも及び、

重症の場合はチアノーゼ(血液中の酸素濃度が低下し、皮膚が青紫色になること)

などを生じることがあります。

 

また、発症して2~3日でネバつきのある黄色の膿のような痰が出ます。

痰の増加は、病原体の侵入に対する防御反応として気道粘液の分泌が促されたり、

炎症などによって痰を体外へ排出する能力が低下したりすることによって引き起こされます。

その後、血液が混じるようになり、レンガ色の痰となります。

 

レンサ球菌という菌の場合には、血液の混じる量は少なく痰もサラサラしています。

その他にも、全身倦怠感や関節痛、食欲低下、悪心、頭痛、下痢、便秘などの症状を生じやすくなります。

子どもの場合では、年齢によりますが、脈が早くなったり、お腹が張ったような感じになったり、

嘔吐したり、活気が無かったりなどの症状があらわれることがあります。

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