肺炎の恐怖

20歳の時の話です。

朝、目が覚めると喉に少し痛みがありました。

これは風邪をひく前兆かもしれないと思いましたが、

その日は朝から夜遅くまで予定が目白押しで、

帰って来てから薬を飲めばいいやという軽い気持ちのまま、

風邪の対処はまったくしないで出かけました。

 

一日、多忙に過ごし、夕方になると、その日一日結構、体力を使ったせいで、

体がだるく、朝からの喉の痛みが強くなり、寒気、咳といった風邪の諸症状が出始めたのです。

念のため熱を測ってみると37度の微熱、ここで、風邪に対する何らかの対処をしておけば、

まだ、すぐに回復したのかもしれませんが、

まあ、何とかなるだろう、風邪がひどくなったら明日一日寝てれば治るだろうくらいの気持ちで、

夜は夜でそのまま、今で言う合コンがあったため、そのままの状態で合コンに参加しました。

 

若いということもあり、つらい素振りは見せずにおおいに合コンを盛り上げ、

帰宅したのは次の日の朝方でした。

貫徹状態で酒に酔っていたこともあり、帰宅するやいなや、そのまま爆睡してしまいました。

 

昼ごろ、息苦しさに目が覚めました。風邪をこじらせてしまったと思いましたが、

息苦しいというより自然な呼吸が出来ない状態になっていたのです。

大きく息を吸おうとしても肺が痛くて小刻みな呼吸しか出来ない状態で、

苦しくて苦しくて死んでしまうのではないかと思うくらいの症状でした。

 

風邪をこじらせた以上のこの状態に私は焦りました。

何とか家人を呼ぼうと思いましたが満足に声も出ず、歩くことも出来ませんでした。

たまたま家人は不在で救急車を呼ぶための電話をすることさえ出来ず、

呼吸が出来ず苦しくて床で七転八倒していたその時、

帰宅した母親がそんな私に気づいてすぐに救急病院へ搬送してくれました。

 

病院で熱を測ったところ39・5度、診断結果は肺炎で即入院の指示、自身初めての入院でした。

短期間の入院治療の後、完治し無事退院しました。

たかが、風邪とあなどってはいけません。

風邪は万病の元といわれる所以を自ら実感しました。

呼吸が出来ずに苦しくて、家人が不在で床で七転八倒している時には、

本当に自分はもう死んでしまうかも知れないという恐怖を覚えました。

 

このことがきっかけで、肺炎というものを知り、さらに肺炎の恐ろしさも知り、

今では風邪かなと思ったら、早めの対策をしています。

若かった時の苦い思い出のひとつです。

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